山全体がご神体の男岳神社

標高168m。男女岳ダムの湖を隔てて、北東部に位置し、男岳山の山頂にある神社が男岳神社であり、南側には、標高149mの女岳の山頂に女嶽神社(めんだけじんじゃ)が作られました。
まず、、男岳神社入り口にある展望台に上ってみると、壱岐の山々が眺められます。古事記の国生み神話で、5番目に生まれた伊伎島が最初に降臨した場所が男岳山と言われています。
明治時代に天比登都柱をこの地に導いた神様「猿田彦」が祀られました。江戸時代までは、海人の壱岐氏(いきうじ)によって祀られた月神(海の干満を司る神)の信仰で、航海の安全などを祈願したと言われています。

男岳山は、明治期まで霊山として修験者以外(一般の人々)の入山が禁止されていました。境内には強い磁力を持つ御神体の岩があります。
この岩の近くでは、コンパスが狂うほどの磁力があり、霊山であるが伺えます。
現在では、車道が山頂付近まで出来ていて楽に参拝出来ますが、今でも枯れ枝一本たりとも持ち帰ることが許されない神域である事に変わりはありません。

見ざる!言わざる!聞かざる!

男岳神社の入口付近には、見ざる聞かざる言わざるの三猿が並んでいます。そこから400段ほど階段を登って行くと男岳神社に到着です。現在では、車道が整備され、神社のすぐ近くまで車で行けます。
階段を登っていくか、車で行くかは、あなた次第。
男嶽神社は、壱岐の鬼門(北東)にあたることから、江戸の鬼門を封じている日光東照宮の三猿にあやかり、奉納され増え続けた結果300体もの猿の石像が本殿の裏に並んでいます。一体一体異なった顔をしていて表情豊かな猿の石像たちですが、かわいいからといって持ち帰る事は絶対にしてはいけません。昔から、猿石を持ち帰ったものには災いがくると言われています。
この神社には、猿田彦が祀られているので、願掛けが成就した際に猿田彦にちなんで石猿を奉納するようになりましたが、もともとは、生活の基盤でもあった牛の健康や繁殖を祈願して石牛が奉納されていました。
境内にある「おみやカフェ」
男嶽神社の境内の中に作られたカフェ!
かつては、神社参拝の際に神社にこもって俗世から離れる行いをする際に利用されていた建屋でしたが、現在の宮司さん(阿部寛似の宮司さんがいます)によって、参拝された方の休憩所としてのカフェが作られました。こちらのカフェ、参拝客はもとよりカフェ目当てに行く方もいるほどの人気です。
宮司いわく「かつて入山を禁止された霊山である神社の境内にカフェを作る事には、躊躇しましたが、時代が変わった事、時代が変わったとしても信仰(神様)に対して昔から受け継がれるものを絶やさないようにカフェを作りました」とのお話しが聞けました。

神様とは、身近な存在であり、遠く手の届かない場所に存在するのではなく、私たち一人一人の心の中にある存在。ずっと心の中にあるものを忘れてはいけないと思うのです。 店内には、囲炉裏で向かい合うように席が配置され、柑橘類を使ったコンフィチュールの瓶が並んでいます。飲み物は、基本的に壱岐の食材を使用した自家製ドリンクを提供されてます。 料金は、全ドリンクメニューにワッフル付きで500円(ワンコイン)。 寒い冬での参拝も囲炉裏で冷えた体もあったまり、疲れた心も癒されます。

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